【錦天満宮】珍しい鳥居やからくりおみくじは必見!


錦天満宮(にしきてんまんぐう)

由緒

錦天満宮の祭神である菅原道真とは、生前大変才能に恵まれ優れた人物でしたが、

それがために左遷され不遇の一生を遂げた人物です。のちに学問の神様として祀られ有名ですね。

錦天満宮は、その道真公の父親である菅原是善の旧宅『菅原院』に創建されました。(11世紀初頭)

道真公が亡くなった後、八条河原院に場所が移され、歓喜寺の鎮守社として

『天満大自在天神』を祀ったのが始まりであると伝えられています。

現在の地に移ったのは、桃山時代、豊臣秀吉の時代です。都市計画によって、

時宗四条道場としても有名な「金蓮寺」の敷地に移転しました。

そして明治五年(1872年)の神仏分離令によって『歓喜光寺』が東山五条へと移り、

社が独立、神社だけが残る形となりました。

繁華街唯一の神社として鎮守しています。

御祭神とご利益

  • 菅原道真公(すがわらのみちざねこう)

ご利益:知恵 / 学問 / 商才 / 招福 / 厄除け / 災難除け

学問の神様として有名ですが、他にもたくさんの御神徳があります。

珍百景・・!な鳥居

錦天満宮といえば、テレビなどのメディアでもよく取り上げられている

こちらの鳥居があまりにも有名。(新京極通りと寺町通りの間にあります)

(ちなみに、こちらの鳥居の手前には、有名な錦市場があります!

錦天満宮 鳥居

となりの建物に突き刺さっている・・!?

錦天満宮の鳥居

間違いなく、突き刺さっています 笑 なぜこんな風になったかというと、、

もともとこちらの鳥居は昭和10年(1935)に建てられたものだそうですが、

当時この道は参道であったそう。。今ではコンパクトな神社になってしまいましたが、

昔はもっと広かったんですね。その後、鳥居の両側の土地が売られた際

鳥居の柱の位置だけで道路幅を決め、ビルを建設。

考慮されなかった鳥居の両端が、ビルに突き刺さるという自体に・・

そんな設計ミスあるんですね、、苦笑 今では珍スポットとなっています。

境内散策

商店街の中にある神社ということもあり、小さな境内ですが

大勢の人で賑わっていました。外国人の姿も多く見られます。

錦市場がすぐそこですから、観光客が多いです。

錦天満宮 狛犬

こちらの狛犬、表情は険しいのですが、

なぜか愛くるしく感じます。。^^

錦天満宮の撫で牛

錦天満宮 撫で牛

撫で牛といえば、やはり北野天満宮を思い浮かべますが、

錦天満宮にも立派な撫で牛がいます!

そもそも何故『牛』がいるの・・?という理由についてですが。。

天神=天候を守る農耕神としても信仰されたため、

農耕のシンボルであるが天神の神使とされているからです。

のちに道真公が天神信仰と結びつくにつれ、道真公と牛にまつわる伝説も多く伝えられています。

北野天満宮の記事でも紹介しておりますが、

道真公が丑年生まれであった』『亡くなったのが丑の月の丑の日だった』など

他にもたくさんの諸説があります。

 

錦天満宮の臥牛(がぎゅう)はとても存在感がありましたよ(^_^)

元々は黒色だったのかもしれませんが、、

撫でられすぎたためか塗装がはげてゴールドに・・?

つるんつるんとしております。笑 ですが、却って神々しく輝いていました。

名水 錦の水

錦の水

京都の名水の一つで、年中17~18℃の水温を保っているそうです。

無味、無臭、無菌の良質な湧水とのことで、

私も一口頂いたのですが、口当たりの柔らかい美味しいお水でした。

ちなみに手水舎は2つあります。

コンパクトな境内にたくさんの摂社

塩竃神社

■塩竃神社(しおがまじんじゃ)

御祭神:源融公(みなもととおるこう)ご利益:安産

白太夫神社

■白太夫神社(しろたいゆじんじゃ)

御祭神:渡會春彦(わたらいはるひこ)ご利益:子授け

渡會春彦は菅原の道真公の守役であったと伝えられています。

なぜ『白太夫』かというと、若い頃から頭髪が白かったことに由来するそう。

日之出稲荷神社

■日之出稲荷神社(ひのでいなりじんじゃ)

御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと) ご利益:商売繁盛

七社之宮

■七社之宮(ななしゃのみや)

その名の通り、七柱の神様が祀られています。

八幡神社ー応神天皇(おうじんてんのう) ご利益:勝負

床浦神社ー竃神社竃神(かまのかみ) ご利益:火除け

市杵島神社ー市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) ご利益:家内安全

熊野神社ー伊拝再尊(いざなみのみこと)

恵美須神社ー事代主神(ことしろぬしのかみ) ご利益:商売繁盛

事比良神社ー大物主神(おおものぬしのかみ) ご利益:航海・漁業

少彦名命(すくなひこなみこと) ご利益:抱癒除けの神

珍しい・・!からくりおみくじと紙芝居

からくりみくじ

私自身、からくりおみくじ自体は、とある温泉施設で見たことがあります。

『その機械を神社でも導入されたなんて、珍しいし面白いなあ・・・。』

と思っていたのですが、驚きました。

何とこちらの神社にあるものが、初号機であるとか・・!

境内にはからくりおみくじが計3台あるのですが、(2台が獅子舞型)

その全てが昔設計技師をされていた宮司さんの手作りだそうです。

上の写真は獅子がおみくじを運んできてくれるタイプ。

錦天満宮 おみくじ

そしてこちらは人形タイプです。

そしてロボット式なのはおみくじだけに留まらず、こんなものまで・・・!

錦天満宮 紙芝居

ロボット紙芝居!

緑色のボタンを押すと、御祭神である道真公の生涯や、錦天満宮の由来など

を説明してくれます。紙が入れ替わる際のロボットの動きが何ともなめらかで

見とれてしまいました、、笑 拍子木の音も懐かしかったです。

大願梅(お守り)

錦天満宮ならではのお守りを紹介します。

大願梅 錦天満宮

■大願梅(たいがんうめ)

内封されている紙に、願い事を書き、木栓で蓋をします。

境内にある『大願梅の樹』に奉納すると、年末にお焚き上げをしてくれるそうですが、

そのまま持ち帰ってもよいとのこと。初穂料は500円です。

ころんとした木のお守りがたくさん吊るされている様はとても可愛い光景です。

ちなみに大願梅の隣には絵馬がたくさんかけられていました。

御朱印

錦天満宮 御朱印

錦天満宮の御朱印です。こちら境内に張り紙されていたものを撮影させて頂きました。

錦天満宮の御朱印は、その場で書いて頂けるものではなく、

書き置きされたものです。授与料は300円です。

まとめ

鳥居をはじめからくりおみくじ、紙芝居・・

などなど錦天満宮にしかない珍しい見所がたくさんあります。

小さな境内に、名水や撫で牛、たくさんの摂社、、等など

これでもかというほど魅力がぎゅっとつまっています。

現代的な商店街の中に、うまく調和して賑わう神社、

みなさんも商店街に行かれた際は、是非立ち寄ってみてくださいね!

アクセス

正式名称 錦天満宮
所在地 京都市中京区新京極通り四条上る中之町537番地
電話番号 075-231-5732
休日・休館 無休
開門・閉門時間 午前8時~午後8時
授与所受付時間 午前9時~午後8時
交通 市バス『四条河原町』から徒歩5分  / 阪急『河原町駅』から徒歩3分  / 京阪『祇園四条駅』から徒歩7分 
駐車場 なし