
若宮八幡宮は、京都東山区「五条坂」の中心に鎮座し、『陶器神社』としても知られています。
また、女性にはとってもうれしい『美人・若返り』のご利益があるとされ、『美人神社』とも言われています!
他にも…縁結びのご利益があるとされる、御神木「連理木」
(すがわらのみちざねこう)を祀る阿波天満宮も鎮座しており、様々なご利益がたくさん…!
として有名な菅原道真公今回の記事では、若宮八幡宮のご利益について詳しくまとめてみました!
若宮八幡宮のご祭神は?
まず若宮八幡宮の御祭神について紹介します。
◆主祭神
- 仲哀天皇 (ちゅうあいてんのう)
- 神功皇后 (じんぐうこうごう)
- 応神天皇 (おうじんてんのう)
◆左相殿
- 仲恭天皇 (ちゅうきょうてんのう)
◆右相殿
- 椎根津彦命 (しいねつねひこのみこと)
主祭神である、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)と神功皇后(じんぐうこうごう)は夫婦
応神天皇(おうじんてんのう)はその子供にあたります。
若宮八幡宮のご利益は?
若宮八幡宮の本殿の御祭神・境内社の御祭神・御神木のご利益をまとめました。
◆本殿の御祭神のご利益
- 美人・若返り祈願
- 安産・子育て
- 勝運・武芸上達
- 陶芸上達(右相殿の御祭神)
◆境内社の御祭神のご利益
- 学問成就
- 受験・試験合格
- 厄除け・疫病除け
◆御神木のご利益
- 縁結び
以下よりご利益別に紹介します。
美人・若返り祈願・安産・子育てのご利益
(2019年9月22日 撮影)
若宮八幡宮が「美人・若返り」のご利益で知られるのは…主祭神の一人、神功皇后に由来しています。
神功皇后は、夫である仲哀天皇の急逝後、妊娠中の身でありながら三韓征伐(新羅・百済・高句麗)を指揮し、見事勝利。
帰国後は、後の応神天皇を出産したとされる伝説上のスーパーウーマンです。
(2019年9月22日 撮影)
そんな神功皇后はまた、大変美しかったとされており…美容・武芸上達・勝運・安産・子育ての神様として知られています。
京都市伏見区の御香宮神社でも神功皇后が主祭神とされており、安産・子育てのご利益で知られています。
御香宮神社の御朱印・御朱印帳の種類や値段・授与時間は?御朱印帳の大きさも
(2019年9月22日 撮影)
拝殿右側には、鏡があり、立札には『身も心も美しく』と書かれています。
参拝前に自分の姿を映し、身も心も引き締め、神様にご挨拶すると…
参拝後はきっとすっきりした自身が映し出されることでしょう^^
(2019年9月22日 撮影)
(2019年9月22日 撮影)
ちなみに、拝殿左側には『蓬莱石(ほうらいせき)』があります。
若宮八幡宮は、鎌倉時代には源氏の一族や武士から信仰があり…
室町時代には足利尊氏をはじめ、歴代将軍からの信仰も厚かった歴史・由緒のある神社なのですが…
なんとこちらの蓬莱石は、病気平癒を祈願したところ、見事完治した足利尊氏が奉納した石だそうです。
約650年間、御本殿の片隅に埋もれていたものが近年になって、ご神託により発見されたとか…!
勝運・武芸上達のご利益
先述の通り、御祭神・神功皇后が、身重の身でありながら三韓征伐(新羅・百済・高句麗)を指揮し、見事勝利したという言い伝えから、
若宮八幡宮は、勝運・武芸上達のご利益でも知られています。
若宮八幡宮で授与されている『勝運御守』
金色の弓と矢が印象的です。
陶芸上達のご利益
若宮八幡宮は、京都の焼き物である『清水焼』の発祥の地である『五条坂』の中心に当たるとのことで…
昭和24年に、陶祖神である、椎根津彦命(しいねつねひこのみこと)も合わせて右相殿に祀られるようになりました。
以後、若宮八幡宮は『陶器神社』としても知られています。
.毎年8月、若宮八幡宮の祭礼に合わせて前日から4日間行われる陶器まつりはとっても有名です。
【陶器市ニュース】【京都陶器めぐり】恒例夏の風物詩!400もの陶器商が清水界隈に集結☆五条坂「陶器まつり」 (2019年8月7日) – エキサイトニュース – エキサイトニュース / https://t.co/CNsLtXgix9 pic.twitter.com/YAbhGbHqHy
— 全国陶器市ニュース (@toukiichi) September 7, 2019
五条通南北歩道上には、約400もの陶器店が立ち並び、毎年約40万人もの人々が訪れる「京都の夏の風物詩」にもなっています。
(2019年9月22日 撮影)
拝殿と本殿の間には、陶製の獅子と狛犬が鎮座しています。
ちなみにこちらは、獅子です。
(2019年9月22日 撮影)
若宮八幡宮周辺には、陶器のお店が多く見られます。
神社参拝後に、立ち寄ってみては…?
学問成就・試験合格・厄除けのご利益
若宮八幡宮には、境内社がいくつかありますが、その中の2つである…
- 阿波天満宮
- 鍾馗神社(しょうきじんじゃ)
を紹介します。
こちらが境内社の『阿波天満宮』
(2019年9月22日 撮影)
もともとは、南向天満宮といったそうです。
全国に約1万社ほどある『天満宮』の一つであり、ご祭神は、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
生前は、優れた学者・歌人であったことから、学問の神様として有名です。
(2019年9月22日 撮影)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)の神使は『牛』とされることから、境内には撫で牛もいました。
こちらが境内社の『鍾馗(しょうき)神社』
(2019年9月22日 撮影)
鍾馗(しょうき)とは主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神様のことです。
魔除けとして屋根の上に置かれていることが多く、瓦からできている鍾馗も同じ焼き物であることから…
陶器神社として知られる若宮八幡宮の宮司さんの協力のもと建立されたそうです。
災いを跳ね返す家の守り神(厄除け)とされるほか、学業成就(受験合格)の神様としてもしても知られています。
なぜ、厄除け・学業成就の神様とされているのでしょうか?
その昔…唐の玄宗皇帝が病で臥せっていた際、夢の中に現れる鬼に悩まされていました。
しかし、ある日その夢の中でどこからかやって来た大鬼(鍾馗)がその鬼を退治してくれたのです。
玄宗皇帝が正体を尋ねると、このように答えました。
「自分は終南県出身の鍾馗(しょうき)である。官吏になるため科挙を受験したが落第し、そのことを恥じて自ら命を絶った。」
「だが唐の初代皇帝である高祖皇帝が手厚く葬ってくれたので、恩に報いるためにやってきた。」
夢から覚め、病が治っていることに気付いた玄宗皇帝は、夢で見た鍾馗の姿を有名な絵師に描かせ…
鍾馗(しょうき)を疫病除けや受験の神として定めたという説話があるそうです。
縁結びのご利益
(2019年9月22日 撮影)
若宮八幡宮の拝殿と向かう階段をあがると…
右側に孝明天皇(1831-1866)の御胞衣埋納所(おんえなまいのうしょ)があります。
(2019年9月22日 撮影)
ちなみに、胞衣(えな)とは『胎盤』のことだそうです。
そして、そこに植えられている御神木が『連理木』
(2019年9月22日 撮影)
このように、二つの木が一つにつながっているんです!
縁結びの神様の御神託によってこのような形になったとされており…
縁結び・安産・子育て・家内安全のご利益があるとされています。
(2019年9月22日 撮影)
御神木のすぐ近くには、このようなハート型の石があります。
実際に神社の方に尋ねた参拝者さんのブログによると、『詳細は不明』とのこと。
神社の方でさえ、石についての詳細がわからないというのは珍しいですね。
ですが、形がハート型ということもあり、『縁結び』のご利益がありそうな気がしてきます。
(2019年9月22日 撮影)
若宮八幡宮では、かわいいハート型の「縁結び絵馬」が授与されています。
美人神社ということもあり、美容祈願をされている方も多かったです。
若宮八幡宮のおすすめのお守り
美人神社である若宮八幡宮ならではのおすすめのお守りを3つ紹介します。
◆美の鏡御守◆
若宮八幡宮公式サイト(公式HP)より画像引用
【初穂料(値段)】2000円
鳩や花の刺繍がとっても可愛いらしいコンパクトミラー型の御守り。
収納用の袋もついています。
色味は、落ち着いた上品なピンク色なので、持ちやすそうですね。
鏡を見ることで内面の美・外面の美、両方を磨いてください。とのこと^^
◆永遠の美 ハート御守◆
【初穂料(値段)】600円
女性の憧れである美が永遠に続くようにとの願いが込められています。
ハートの形がとっても可愛いくておしゃれです。
◆美貌御守◆
【初穂料(値段)】600円
こちらはよりお守りらしいノーマルタイプ。
御守りの中には金色の鏡(御神鏡)が納められています。
お守りの授与時間・授与場所
御朱印・お守り・絵馬の授与時間・場所を紹介します。
(2019年9月22日 撮影)
【場所】社務所
【受付時間】9時~18時
私が参拝したのは日曜日でしたが、上の写真のように、社務所は閉まっておりました。
しかし、インターホンがついており呼び出しすると、丁寧に対応して頂きました。
「だいたい9時から18時まで対応しています。」
とのことでしたが、御朱印やお守りを希望の方はなるべく早くに訪れるようにしましょう。
お守りの初穂料(値段)や授与時間は変更の可能性があります。
最新情報は、若宮八幡宮(公式HP)にてご確認下さい。
若宮八幡宮の御朱印に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
若宮八幡宮(京都)の御朱印の種類・授与時間を紹介!御朱印帳はある?
(2019年9月22日 撮影)
社務所は、こちらの二の鳥居をくぐってすぐ右側にあります。
若宮八幡宮へのアクセス
若宮八幡宮は、東山五条交差点の少し手前に鎮座しています。
(2019年9月22日 撮影)
正式名称 | 若宮八幡宮社 |
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所在地 | 京都市東山区五条橋東五丁目480 |
電話番号 | 075-561-1261 |
休日・休館 | 無休 |
境内参拝時間 | 6時〜18時 |
社務所受付時間 | 9時~18時くらいまで対応とのこと |
交通 | ・市営バス
「五条坂」下車より 西へ徒歩5分 ・京阪電車 「五条駅」下車より 東へ徒歩10分 |
駐車場 | 無し |
若宮八幡宮のご利益に関するまとめ
若宮八幡宮の本殿の御祭神・境内社の御祭神・御神木のご利益別にまとめると…
◆本殿の御祭神のご利益
- 美人祈願
- 勝運・武芸上達
- 安産・子育て
- 陶芸上達(右相殿の御祭神)
◆境内社の御祭神のご利益
- 学問成就
- 受験・試験合格
- 厄除け・疫病除け
◆御神木のご利益
- 縁結び
若宮八幡宮は、「美人神社」ということもあり、美貌祈願の御守りも授与されています。
コンパクトミラー型の美の鏡御守りは特におすすめです。
御守りの授与場所は、二の鳥居をくぐってすぐ右側にある社務所です。
社務所に人がいなくてもインターホンがついており呼び出しすると、対応して頂けます。
「だいたい9時から18時まで対応しています。」
とのことでしたが、御朱印やお守りを希望の方はなるべく早くに訪れるようにしましょう。