
御香宮神社は、日本第一安産守護之大神とされる『神功皇后(じんぐうこうごう)』を祀る、京都市伏見区にある神社です。
境内には社名の由来となった、御香水が湧き出ており、伏見の七名水の一つとして『名水百選』に認定されました。
そんな御香宮神社を実際に参拝し、御朱印を頂いてきました。
今回の記事では、御香宮神社の御朱印、またオリジナルの御朱印帳の種類や値段・授与時間について紹介します。
御香宮神社の由緒・見どころについても紹介しているので、参拝前の参考になさってくださいね。
御香宮神社で頂ける御朱印の種類・値段
御香宮神社で頂けるの御朱印は3種類です。
(御香宮神社の御朱印が2種類。桃山天満宮の御朱印が1種類。)
◆御香宮神社ー通常の御朱印◆
【タイプ】手書き
【初穂料(値段)】300円
◆御香宮神社ー御香水をイメージした御朱印◆
【タイプ】書き置き
【初穂料(値段)】600円
◆桃山天満宮の御朱印◆
【タイプ】手書き
【初穂料(値段)】300円
(2019年7月28日撮影)
桃山天満宮は、御香宮神社の敷地内に鎮座していますが、独立した別の神社です。
御祭神は、
として有名な菅原道真公。なぜ、道真公を祀っているかというと…
その昔、この地には『蔵光庵』というお寺があったそうです。
室町時代、このお寺の僧侶の夢の中にある男性が出てきて『あなたの勉学を見守ろう』と告げます。
僧侶は、当時この男性が誰かわからなかったそうですが、数年後同門の僧侶に道真公の画像を送られました。
その道真公の姿が、夢の中に出てきた男性にそっくり!
感激した僧侶は、お寺の中に天満天神として道真公を祀りました。
このことが、桃山天満宮の始まりとされています。
(2019年7月28日撮影)
道真公を祀ることから、神使である牛も鎮座していますよ。
牛が神使である理由については、同じく道真公を御祭神とする北野天満宮の記事で詳しく紹介しています。
北野天満宮に牛の像がある理由は?牛の数は何頭?赤目の牛の理由も!
手書きにて拝受できるのはこちらの『御香宮神社』『桃山天満宮』の御朱印 (300円)
書き置きにて拝受できるのはこちらの『御香宮神社』の御朱印 (600円)
※御朱印の種類・値段などは変更の可能性があります。
最新情報は御香宮神社にお問合わせ下さい。
御香宮神社の御朱印帳の種類・値段
御香宮神社のオリジナルの御朱印帳は1種類です。
(2019年7月28日撮影)
【初穂料(値段)】
2000円(朱印料含む)
1800円(御朱印帳のみ)
【大きさ】18.3cm×12.3cm
【色】淡いピンク(表)・淡い紫(裏)
7/16御香宮神社 #御朱印帳
また待機が増えてしまったんですが頂いてしまったんですよねえ💦表表紙は梅のピンク
裏表紙は藤の紫色 なんだそうです涼しげですよね? pic.twitter.com/XFc1nqRQpP
— うずら (@uzura_you818) July 17, 2019
※御朱印帳の種類・値段などは変更の可能性があります。
最新情報は御香宮神社にお問合わせ下さい。
御朱印・御朱印帳の授与場所・授与時間
(2019年7月28日撮影)
【授与場所】社務所
【授与時間】午前9時~午後4時
※御朱印の授与時間は変更の可能性があります。
最新情報は御香宮神社にお問合わせ下さい。
(2019年7月28日撮影)
社務所は拝殿の左側にあります。
1605年(慶長10年)の本殿建設時からそれ程変わらない時期に植えられたと伝えられる、ソテツの木がすぐそばにあります。
京都市登録天然記念物にもなっています。
御香宮神社の由緒
(2019年7月28日撮影)
御香宮神社の創建年代ははっきりとは分かっていません。
もともとは、御諸神社(みもろじんじゃ)と呼ばれていましたが、平安時代(862年)に境内でよい香りの水が湧き、この水を飲むと病がたちまち治るという出来事が…
このことがきっかけとなり、清和天皇から「御香宮」の名を賜り、現在の社名である『御香宮神社』に改められました。
以上のことから1200年前には、伏見の地にあったのではないかと伝えられています。
時代は下って、伏見鳥羽の戦い(1868)の時には、御香宮神社は官軍(薩摩藩)の屯所となりましたが、幸にして戦火は免れ、現在に至ります。
御香宮神社の御祭神・ご利益
(2019年7月28日撮影)
【御祭神】神功皇后(じんぐうこうごう)
ご利益:安産守護・子育て
御香宮神社は、安産、子育てのご利益があることで知られています。
それは、日本第一安産守護之大神とされる『神功皇后(じんぐうこうごう)』を祀っているから。
神功皇后は、妊婦の身でありながら朝鮮へ出兵し、見事勝利をおさめたとされます。
帰国後は、無事に御子(のちの応神天皇)を出産しました。
戌の日。御香宮神社に安産祈願行ってきました。この御守りが可愛くて欲しかったんや〜♡腹帯ももらったので早速巻いてみたら結構な安定感がある♡ pic.twitter.com/Di4gZDoZFG
— ちん👦@6m (@j_jswo) October 14, 2017
そんな神功皇后にあやかって、御香宮神社にはお宮参りや安産祈願に多くの方が訪れます。
御香宮神社の見どころ
御香宮神社参拝の体験をもとに、御香宮神社の見どころをまとめました。
予備知識があると、より楽しい参拝ができるはず・・!
参拝される際の参考になさってくださいね。
以下の順におすすめの4つの見どころを紹介します。
①表門
②拝殿・本殿
③御香水
④石庭
① かつての伏見城大手門!表門
(2019年7月28日撮影)
重要文化財に指定されている表門。
なんと、もともとは伏見城大手門なのです。
1622年に水戸黄門の父である、徳川良房(とくがわよりふさ)が譲り受け寄進したとのこと。
(2019年7月28日撮影)
特に注目したいのは、正面の蟇股(かえるまた)で、中国二十四孝が掘られています。
ちなみに、中国二十四孝というのは『中国において有名な孝子24人』のことです。
また、両妻の板蟇股もとても立派で、二十四考の彫刻と併せて桃山時代の建築装飾の代表例とされている。
② 豪華絢爛!拝殿・本殿
◆拝殿◆
(2019年7月28日撮影)
御香宮神社の拝殿は、京都府指定文化財です。
1625年(寛永2年)に紀州徳川家の初代藩主である徳川頼宣(とくがわよりのぶ)によって建立されました。
(2019年7月28日撮影)
ひときわ目を引くのは、正面軒にある唐破風(からはふ)の彫刻!
平成9年6月に、修復され、現在のような極彩色の拝殿がよみがえりました。
ちなみに、大瓶束(たいへいづか)によって左右に区切られている彫刻はそれぞれある光景を表現しています。
【右】龍神伝説の光景である『鯉の瀧のぼり』
【左】光景
写真では少し見えづらいので、ぜひ実際にその目で見てみてくださいね!
(2019年7月28日撮影)
内側も豪華な彫りが…美しいです。
◆本殿◆
御本殿も平成2年の修理により、約390年ぶりに桃山時代の極彩色の本殿が蘇りました!
もともとは1605年(慶長10年)に、徳川家康の命により建設されたものです。
桃山時代の大型社殿として価値が高いそうで、1986年(昭和60年)に重要文化財に指定されました。
(2019年7月28日撮影)
(2019年7月28日撮影)
こちらは、御本殿裏側から撮影しました。
鮮やかな色彩の社殿は、まるで異国の建築物のようです…!
(2019年7月28日撮影)
御香宮神社には、他にも歴史を感じさせる絵馬堂や…
(2019年7月28日撮影)
立派な能舞台もありますよ!
③ 伏見七名水の一つ!御香水
(2019年7月28日撮影)
御香水神社の名前の由来になった『石井の御香水(ごこうすい)』
拝殿の左前にあり、すぐ右には手水舎もあります。
なぜ御香水と呼ばれているかというと…
平安時代(862年)に境内でよい香りの水が湧き、この水を飲むと病がたちまち治ったことに由来します。
(2019年7月28日撮影)
この『御香水』は、徳川御三家の祖である徳川頼宣、頼房、義直の各公が、産湯として使用したそうです。
明治以降は涸れてしまっていたそうですが、昭和57年に復元!
今では、伏見の七名水の一つで『名水百選』に認定されていますよ!
取水時間は、午前7時~午後7時まで。
まろやかな口当たりの美味しいお水…ぜひ口に含んでみてくださいね!
(2019年7月28日撮影)
御香水に浮かべて占う『水占い』というおみくじもありますよ!
④ 穴場庭園!遠州ゆかりの石庭
(2019年7月28日撮影)
御香宮神社には、とっても美しい枯山水庭園があります。
小堀遠州(こぼりえんしゅう)という大名が伏見奉行所内に作った庭園の石を戦後移して作られたものだそうです。
小堀遠州は安土桃山時代から江戸時代前期にかけて活躍した大名ですが…
作庭、建築、書道、茶道の道にも通じていたそうです。
あらゆる才能に恵まれた人物だったのですね。
(2019年7月28日撮影)
三代将軍・徳川家光がこの庭園を訪れた際に、立派な庭園に感心。
褒美として5千石与えられたことにより、小堀遠州は一気に大名へと出世したのです。
つまり、こちらは出世のきっかけとなった庭園…!
(2019年7月28日撮影)
文明九年(1477)の銘がある手水鉢もあります。
在銘のものとしては、とても珍しいそうですよ。
また、庭園にはもみじも植えられているので秋の紅葉シーズンも楽しみです。
(2019年7月28日撮影)
石庭拝観入口は、授与所窓口の右側にあります。
授与所窓口にてお金を支払うと、神社の方が案内して下さいます。
『庭園紹介のテープを流しますね。』と言われ、お部屋で待っていると、スピーカーから案内が流れてきました。
あとは自由拝観で、お部屋を好きに移動して庭園を眺められます。
私が拝観した時には、後に2名の方がいらっしゃいましたが、ほぼ貸し切り状態でした。
とっても素敵な穴場庭園…おすすめです。
(2019年7月28日撮影)
御香宮神社へのアクセス
大きな赤い鳥居の近くに御香宮神社の表門が見えます。
駐車場(20分以降有料)も有るので車での参拝も安心です。
正式名称 | 御香宮神社 |
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所在地 | 京都市伏見区御香宮門前町 |
電話番号 | 075-611-0559 |
休日 | 無休 |
社務所受付時間 | 午前9時~午後4時 |
石庭拝観料
石庭拝観時間 休館日 |
大人:200円 / 学生:150円 / 子供100円
午前9時~午後4時 神社行事により臨時休館有り |
交通 | ■京阪電車
『伏見桃山』駅下車 徒歩約5分 ■近鉄電車 『桃山御陵前』駅下車 徒歩約5分 ■JR 『桃山』駅下車 徒歩約5分 |
駐車場 | コインパーキング有 |
御香宮神社の御朱印・御朱印帳に関するまとめ
御香宮神社で授与されている御朱印をまとめると…
手書きの御香宮神社の御朱印ー300円
書置きの御香宮神社の御朱印ー600円
手書きの桃山天満宮の御朱印ー300円
合計3種類です。
またオリジナルの御朱印帳の頒布もあります。
【御朱印帳の大きさは18.3cm×12.3cm】
授与所の受付時間は、午前9時~午後4時となっています。
(最新情報は御香宮神社にお問合わせ下さい)