【大将軍八神社】方除け・厄除けの神様。御朱印や御朱印帳は?


大将軍八(たいしょうぐんはち)神社

由緒

平安建都(794年)の際に桓武天皇の勅願で、

大内裏(御所)の北西角(天門地に造営されたのが大将軍八神社の始まりとされています。

ちなみにこの『天門』とは、

陰陽道において、怨霊や魑魅魍魎など災いが出入りする方角であるとされています。

鬼門も忌み嫌われる方角と知られていますが、こちらは北東。天門は北西の方角です。

つまり、

様々な災いが都に入ってこないように、大将軍という方位を司る神様に守ってもらおうとした訳ですね。

この大将軍八神社ですが、創建当初から何度か呼び名が変わっております。

創建当初⇒『大将軍堂』・・・陰陽道のお堂として建てられたため。

江戸時代初期⇒『大将軍社』

(又、その頃から暦神と習合して 「大将軍八神宮」とも称したそう。

そして明治時代になり、「神仏分離令」が発布され、神道が国教とされます。

大将軍神は方位をつかさどる星神のことで、中国の古天文学では天大将軍と呼ばれています。

つまり、もともと中国の神様なわけですね。異国の神を掲げるのはいかん!というわけです。

『 素盞鳴尊(スサノオノミコト)、その御子五男三女神、並びに 桓武天皇を合祀 』とされ、

御子八神と暦神の八神が習合し、現在のように『大将軍八神社』と呼ばれるようになったそう。

うーん、ややこしいです笑

ちなみに、祭神が素戔嗚尊とされた理由ですが、大将軍堂は1340年から約100年の間

祇園社(今の八坂神社)の管理下にあったそうで、八坂神社の祭神素戔嗚尊であり

その神格が大将軍神と似ていることから関連付けられたと思われる・・とのことです。

御祭神とご利益

【御祭神】

■素盞嗚命(スサノオノミコト)

神仏分離により、素戔嗚尊が祭神とされましたが、やはり元々お祀りしていたのは

大将軍という方位を司る神様。

建築や移動、旅行などに関し、方除け、厄除けのご利益があるとされています。

妖怪ストリート・・?!

境内散策の前に、大将軍八神社を参拝する道のりも見所として紹介します。

大将軍八神社が面しているのは、大将軍商店街。

こちら別名『妖怪ストリート』

風で旗が翻っていて大変見えにくいですが…(^_^;)

なぜ妖怪ストリートなのかと言うと、

『百鬼夜行』の通り道が、この大将軍商店街を通る一条通りであることに由来するそう。

 

だから商店街には、いたるところに妖怪が・・・!

ちなみに大将軍八神社でも不定期に妖怪に関するイベントが行われています。

こちら2018年に大将軍八神社を会場に行われた、

モノノケ市と言われるアートフリマ(手作り市)の様子。

妖怪をテーマに作家さんたちが色々な作品(グッズ)を販売され、

とっても賑わっていました。中には仮装している方、また外国人の姿も多く見られました。

ちなみに普通の(?)フリーマケットは毎月開催しておられます。

イベントに積極的な神社さんですね。

モノノケ市開催時に神社入口に設置されていた顔パネル。

あなたも妖怪の仲間入り・・?笑

境内散策

さてさて、すこし寄り道しましたが、大将軍八神社 境内散策に参りましょう!

まず手水舎でお清め。素朴かつシンプルな感じ(^_^)です。水は井戸から組み上げてるみたいです。

本殿に着くまでに

三社(命婦神社・厳島神社・猿田彦神社)

そして、

五社 (恵比寿神社・稲荷神社・天満宮・長者神社・金毘羅神社)

があります。

本殿前にある、こちらのモニュメント。とっても目を引きます。

台座には乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」の八文字が刻まれています。

こちら、方位を表す言葉だそうです。しかし、方位だけでなく

それぞれが自然や、身体を表していたりもするそうで、、

奥が深いです。

そしてこちらが本殿。堂々とした佇まいにとても心落ち着きますね。

本殿右側には、吉方の方位神「歳徳神」そして 凶方の方位神「大金神」が祀られています。

本殿左側には御神木が! モクレン科 オガタマノキ属の常緑高木(じょうりょくこうぼく)

常緑高木とは一年中緑の葉をつける「常緑樹」のうち、樹高が高い木のこと。

こちらは地主神社の大杉大明神

一願成就豆吉(まめよし)明神

絵馬も奉納されていました。

そして、

大将軍八神社といえば、本殿右奥にある・・

 

方徳殿が有名です。大将軍神の立派な石像が出迎えてくれます。

こちらには数多くの文化財が収められているのです!

大将軍への信仰が最も盛んだった

【平安時代中期~鎌倉時代の頃に制作された木造の『神像』百余体】が所蔵されていて、

このうちの80体が昭和47年に重要文化財に指定されています。

一部破損している像も多いそうですが、これだけの数の神像が一神社に

まとまって伝わっている例は日本でも他にはなく大変貴重なものであるそう。

また神像だけでなく、

陰陽道の安倍家に関わる古天文暦道関係資料や御神宝類を拝観することができます。

古天文暦道資料京都指定文化財に指定されてます。

ちなみに、、

江戸時代に活躍した天文学者、渋川春海(しぶかわしゅんかい)作の

日本最古クラスの天球儀も見所の一つだそうで、、

しかし

私、今回 方徳殿の拝観はかないませんでした。

なぜなら、※方徳殿は開館日が限られているのです。

一般公開は 春季 5月1日~5日 秋季 11月1日~5日

その期間外は休館で予約制となっているので、

方徳殿を目当てで参拝される方は注意してくださいね。

美しい星の御朱印帳

大将軍八神社と言えば、こちらの御朱印帳が有名です!

紺色の生地にあしらわれた金の刺繍がとってもよく映えます。

散りばめられた星座もとっても綺麗。光の反射・・?によって見え方がかわるので

色々な表情を見せてくれますよ。ほんとにオススメの御朱印帳なので

是非手に入れてくださいね。1200円で購入できます。

大将軍八神社では、他にも星座をモチーフにしたお守りも授与されていて、

御朱印帳を含め一貫して言えるのは・・デザインがとてもよい!ということ。

御朱印

大将軍八神社の御朱印です。とても力強く惚れ惚れする文字です。

大将軍神を体現したような文字で、ずっと眺めていたくなるような

御朱印です・・(*^_^*)

まとめ

方除け、厄除けにご利益があるのはもちろんですが、

重要文化財が収められた方徳殿に、星がモチーフの美しい御朱印帳やお守りなど

本当に魅力いっぱい!の神社です。イベント事も多い神社さんですが、

普段は落ち着いた雰囲気でゆっくり参拝できると思います。

ただ、方徳殿を拝観されたい方、は拝観日が決まっているので注意してくださいね。

アクセス

正式名称 大将軍八神社
所在地 京都市上京区一条通御前西入西町48
電話番号 075-461-0694
休日・休館 境内は無休 方徳殿は、特別拝観日:5月1日~5日/11月1日~5日(年二回)その他は予約制
参拝・受付時間 開門 6:00~閉門 18:00

【授与所】9:00~17:00
【方徳殿】10:00~16:00(特別拝観日のみ)

交通 ・京都市バス「北野白梅町」下車、徒歩6分

・京都市バス「北野天満宮」下車、徒歩6分

・京福電鉄「北野白梅町」下車、徒歩6分

駐車場 有り (境内 5台 神社駐車場 3台)