伏見稲荷大社にいる狐がくわえているものは何?玉鍵などその意味も紹介

伏見稲荷大社は、全国に30,000社程ある稲荷神社の総本宮として、今では日本のみならず海外からも絶大な知名度、人気を誇る神社です。

そんな『伏見稲荷大社』の境内には、あちこちにお狐さまがたくさん!!

巻物をくわえているお狐さまであったり、何もくわえていなかったり・・

せっかく参拝するなら、その意味も知っておきたいですよね。

伏見稲荷大社を参拝するなら、是非知っておきたい『くわえているもの』の意味を参拝時に撮影した写真とともに紹介したいと思います。



お狐さまに関する基礎知識

本題に入る前に、まずお狐さまに関する基本的な情報を知っておきましょう!

『稲荷大神=狐』といった風に、しばしば同一視されがちではありますが、これば間違い!

狐は神様そのものではなく、あくまで『神様の使い』であり、つまり神使なのです。

この神使であるお狐さまは稲荷神と人との間をとりもつ、いわば『メッセンジャー』的な役割を担っています。

なぜ、狐が神使なの?ということですが、これには諸説あるそうで・・。

狐が神使とされた理由

・狐の尾が実った稲穂に似ていることから連想された

・狐の甲高い鳴き声や鋭い眼光、俊敏な動き・・といった狐の外見や習性が神的な存在を思わせた

・農耕において害獣となる動物を退治したり、水田近くによく姿を現すことから田畑の守護神と考えられた

・・などいわれは様々です。

伏見稲荷大社のお狐さまがくわえているものは何?

お狐さまがくわえてらしゃるものは、『稲穂・巻物・玉・鍵』の4種類です。

その意味を簡単にまとめてみるとこんな感じです。

お狐さまがくわえている4種類のモノ。
・稲穂・・・稲荷神が、『農耕神』『五穀豊穣』の神としてまつられることから。
・巻き物・・・知恵の象徴、どんな願いも叶える稲荷の秘法。
・玉・・・稲荷神が秘める御神徳(ごしんとく)・霊徳の象徴
・鍵・・・米倉の鍵・稲荷神の御神徳を得ようとする願望の象徴

それでは、写真付きで詳しく見ていきましょう!

稲穂をくわえるお狐さま

稲穂 狐

(2019年5月21日撮影)

(↑こちらのお狐様は本殿前(左側)に鎮座されています。)

 

【稲穂】

稲荷神が『農耕神』『五穀豊穣の神』として信仰されることから

こちらは、理由を知らなくともしっくりきますね。

稲荷神が、穀物や食物をつかさどる神であることから、神使であるお狐さまも『稲穂』をくわえているというわけです。

 

ちなみに狐のしっぽが、実る稲穂に似ていることから、神使とされたという説もありますよ。

 

巻き物をくわえるお狐さま

巻物 狐

(2019年5月21日撮影)

(↑こちらのお狐様は本殿奥の鳥居前(左側)に鎮座されています。)

【巻物】

・知恵の象徴 

・どんな願いも叶うという稲荷の秘法のシンボル

巻き物 狐

(2019年5月21日撮影)

(↑千本鳥居前【左】のお狐様も巻き物をくわえています。)

玉(宝珠)をくわえるお狐さま

宝珠 狐

(2019年5月21日撮影)

(↑こちらのお狐様は楼門前(右側)に鎮座されています。)

【玉(宝珠)】

・稲荷大神が秘める御神徳(霊徳)の象徴

神さまの御神徳を美しい宝石に例えているというわけですね。

伏見稲荷 狐

(2019年5月21日撮影)

(↑千本鳥居前【右】のお狐様も玉(宝珠)をくわえています。)

鍵をくわえるお狐さま

鍵 狐

(2019年5月21日撮影)

(↑こちらのお狐様は楼門前(左側)に鎮座されています。)

【鍵】

・稲荷大神の宝蔵を開く秘鍵(ひけん)の象徴

・稲荷大神の御神徳=(みたま)を身に付けようとする願望の象徴

『鍵』に関しても諸説あり、『米倉(こめぐら)の鍵』とも言われます。

豊川稲荷 狐

(2019年5月21日撮影)

こちらは、伏見稲荷大社の裏参道にまつられる『伏見豊川稲荷本宮』のお稲荷さま。

飛翔するお姿がとてもかっこいいお狐さまです。元々のポージングが良いので

どのように撮影しても、素敵な写真が撮影できます・・笑

鍵のフォルムも繊細ですね。

伏見稲荷大社の『玉鍵信仰』について

稲荷信仰には、『玉鍵信仰』と呼ばれるものがあります。

お狐さまが『玉(宝珠)』『鍵』をくわえているのは、この玉鍵信仰に由来します。

 

『玉』⇒稲荷大神の御神徳(霊徳)の象徴

『鍵』⇒稲荷大神の霊徳を身に付けようとする願望の象徴

「玉と鍵」は、陰と陽、天と地を示しており、万物が二つの働きによって生まれ、また育っていく理を表すとされています。

 

以上のことが、伏見稲荷大社に伝わる『玉鍵信仰』という教えです。

また、社会の発展に応じて様々なご利益が求められるようになった稲荷信仰ですが、

その中に『火除け』のご利益があります。

 

江戸時代は、その過密な住宅事情により火災が多く、そのために火除けが祈願されたということもありますが、そこには『狐火、狐が災いを予兆する』というような連想もあったのこと。

 

そんな『火除け』『火防(ひぶせ)』の神様として、火を扱う仕事である花火師さんも稲荷神を信仰していました。

実は打ち上げ花火が上がった際の掛け声、

『たまや~』(玉屋)『かぎや~』(鍵屋)は、江戸の花火屋の屋号(店の呼び名)であり、稲荷を信仰していたことから付けられた名前だそうです。

まとめ

(2019年5月21日撮影)

伏見稲荷大社のお狐さまがくわえているのは『玉』『鍵』『稲穂』『巻き物』の大体4種類。

もちろん、上の写真のように何もくわえていないお狐様もいらっしゃいます。

意味がわかると、参拝時も楽しくなりますね!

お狐さまは本当にいたるところにいらっしゃるので、是非伏見稲荷を参拝する楽しみの一つになさってくださいね。

(2019年5月11日撮影)

(↑御本殿の装飾にも白狐が見られます)

アクセス

正式名称 伏見稲荷大社
所在地 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
電話番号 075-641-7331
拝観時間 終日参拝可能
交通 ・JR奈良線 『稲荷駅』下車 徒歩すぐ / ・京阪本線 『伏見稲荷駅』下車 東へ徒歩5分・京都市バス南5系統 『稲荷大社前』下車 東へ徒歩7分
駐車場 あり